「ここがじいちゃんの生まれた島か～！やっと来れたな～！」

今年の夏、ワクワクする気持ちで祖父の生まれ故郷の広島・大崎上島に初めて出向きました。
人口7000人前後の大崎上島は、フェリーでしか上陸できない瀬戸内海にある島です。
この島では今でも私の親戚が暮らし、会社の創業時に曽祖父が役員に名を連ねていた時期もあるため、私の代表取締役社長の就任の感謝と先祖のお墓参りのために訪問しました。

島に着くやいなや、大叔父に誘われ、今では物置状態になってしまっている祖父の生家に行ってみました。
そこでは、大叔父が庭先の小さな畑で野菜を育てています。

ふと、家の片隅に立て掛けてある畑の黒いマルチフィルムに目を向けると、なんとそこにはトミーのお客様「オークラ」さんの名が印刷してありました。
マルチフィルムとは、野菜を育てるために地温の調節や雑草抑制、乾燥防止や病気予防などのために土を覆うフィルムです。

「もしかしたら、このフィルムはトミーで納めた機械でつくられたものかもしれない…
創業者のじいちゃんがつくったインフレーションフィルム装置でできたフィルムが、生家の畑で使われているなんて！天国のじいちゃんが知ったら、絶対に喜ぶだろうな！！」と、胸がドキドキしてきました。
そんな出来事もあってか、親戚宅で採れたてのみずみずしい野菜をたくさんご馳走になり、祖父の想いもよく噛みしめながら美味しく頂きました。

広島の小さな島から東京に出て、プラスチックフィルムをつくる機械の製造会社を起業した祖父のストーリーを改めて考えると、今回の体験はとても感慨深く、時間や場所を超えて人の想いや情熱が巡っていることに心から感動しました。

三代目の経営者としての覚悟をしっかりと持ち、「頑張って会社を経営していこう、先代の想いをつなげていこう」と強く思う素敵な旅になりました。